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資格は取ったけれど仕事で生かせないという人が多いです。何が必要なのでしょうか？

大昔に、大学は出たけれど、という言葉が流行りました。頑張って大学を出たけれど、思ったような仕事に就けない人が多かったことから生まれた言葉です。これは今も同じかもしれません。大卒の人が増えているにもかかわらず、一般的に大卒でないと就けないと考えられている仕事に必要な数が増えていないからです。

このような現実があるからでしょうか、ただ大学を出るだけでなく資格を取ることを目指す人が増えているようです。理由は上昇志向が強いからなのか、あるいは将来への不安なのかは分かりませんが、今は将来のためにビジネスマンとしての力を付けたいと考えている人が多いです。そのために資格取得を目指している人が多いようです。

しかし、大卒であることは卒業時の就職には有利に働きますが、資格は持っているだけで有利に働くことはほとんどありません。そこで聞かれるのが、資格は取ったけれど、という言葉です。

実際、資格を持っているだけで稼げるわけではありません。新卒の就職活動や転職の時、多少有利になるかもしれません。しかし企業が誰を採用するか決める時、持っている資格以外の要素の方が重要視されるのが現実です。他の要素が同等だった場合に限り、資格を持っている人が採用されるのです。

では資格を生かすには何が必要なのでしょうか？

厳しいことを言いますが、まず資格だけで評価されることを望まないことです。

例えば企業に採用されることを望むならば資格以外のビジネスマンとしての他の能力も人並みかそれ以上に持つことが必要です。そしてできれば実務能力や経験を証明するために、資格者としての実績を積むことが効果があります。

もし企業に雇われるのではなく独立を考えるならば、さらに必要なものがあります。会社を立ち上げるにしても個人事業主として事業を行うにしても、あなたは経営者になるのです。当然、業務だけでなく会計や税務のことなど経営についても知らなくてはなりません。

そして何より必要なのは仕事を得る力です。資格を持っていることで提供できることに対して対価を払ってくれる人を見つけなくてはなりません。そのために必要なのは営業力です。人脈も効果があるかもしれませんが、その人脈を通して仕事を得るためには営業活動が必要なのです。

資格で稼ぐのもビジネスなのです。ビジネスである限り、雇ってくれる会社を見つけて自分を売り込むか、自分で事業を立ち上げて自らお客さまを見つけて買ってもらわなくてはならないのです。

あなたは持っている資格で稼ぐために必要なものを持っていますか？

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