オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
兵庫県知事に再選された斎藤氏は鋼のメンタルと言われました。一方、心が折れやすいと悩んでいる人は多いです。
生きているだけでストレスは多いです。仕事や勉強の成果は気になるでしょうし、人付き合いにも気を使います。ショックを受けることも少なくありません。失敗することもありますし、厳しく叱られることもあるでしょうし、非難されたり批判されることもあるでしょう。生きていればメンタルをやられるようなことが起こるものです。
これは自分だけでなく、ほぼ全員に起こっています。しかし現実には、ストレスやショックで心が折れる人もいれば、平気な人、正確に言えば、平気に見える人がいます。
今回斎藤氏は全国放送のマスコミから批判され、全国からバッシングされました。県民からは兵庫の恥と言われました。議会からは全国でも稀な全会一致で不信任決議を受けました。それでも、動揺する様子を見せず、正に四面楚歌の状況にもかかわらず再出馬して県民の前に出たのです。鋼のメンタルと言われるのも当然です。
斎藤氏は平気だったのでしょうか?
そうとは思えません。斎藤氏も人間です。辛くないわけはありません。
負けん気が強いからでしょうか?
それもあるでしょうが、それだけでは無理でしょうし、もっと攻撃的な態度に出たでしょう。
知事として実現したかったことへの思いが強かったからでしょうか?
本人が理不尽だと考えているバッシングに負けまいという意地でしょうか?
二つとも可能性もありますが、それだけでも難しいでしょう。
SNSだけでなく、何かと非難の声が上げやすい時代です。このような時代にはスルーする力、鈍感力が以前以上に必要かもしれません。しかし、今回のような全方位から強力なバッシングにあえば、それも難しいでしょう。かなり強いレジリエンス、立ち直る力でも対抗できないでしょう。
斎藤氏は県政への思いや覚悟も強い上にレジリエンス力も強い人だと思います。その上で、もう一つ持っている力があると考えています。そしてその力は誰でも身に付けることができる有効なものです。それは、期待値コントロール力です。
ストレスもショックも想定内のことであれば、比較的受け入れることができます。どんなことが起こるかを想像するのです。その想定幅を良い方にも悪い方にも広げるのです。そして自分と周囲と両方を対象にするのです。
もちろん理想や目標に向けて頑張ることが大前提です。結果にはさまざまな要因が影響を与えます。ですので結果については幅を持って想定しておくのです。
全くダメだったとしましょう。全くダメなことも想定していれば、一旦ショックを受けても、しばらくすれば今後のために何が足りないのか、何ができるかを考えることができるようになるでしょう。
8割達成できたとしましょう。今の自分の力からすれば上出来かもしれません。それでも周囲の評価は低いかもしれません。努力を認めて欲しいでしょう。褒めて欲しいでしょう。しかし、完全に達成していなければ評価されないことを想定していればショックを受けることもないでしょう。そして評価してくれない相手に対して不満を感じることもないでしょう。
私も人からメンタルが強いと言われることが多いです。
私はいつも想像できる最悪の結果も想定しています。そして、どんなに良い結果を出しても、自分の頑張りや結果に対して人が高い評価をしてくれることは期待していません。悪い結果で終わった時に労ってくれたり、励ましてくれることも期待していません。しかしただ一つ信じていることがあります。それは、自分には伸びしろがあることです。
そもそも期待していなければショックも少ないですし、落胆することもありません。最悪のことを想定したら、後は理想や目標の達成に向けて集中して全力で頑張るだけです。
自他両方に対して期待すること、つまり期待値を下げれば、ストレスは少なくなり、ショックは弱くなります。期待値を下げることは、メンタルを鍛えるよりは現実的で効果的だと考えています。メンタルが弱い、心が折れやすいと思っている人は期待値コントロールを一度試してみませんか?
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オフィス・ビブラビ代表。
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