オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

転職市場が活発だそうです。転職はキャリア形成に役立つのでしょうか？

結論から言えば、転職には良い面もあれば、悪い面もあります。

今の風潮では、自分のしたいことをして良いとされています。今の会社や職場で、したいことができず、したいことができるチャンスがあれば転職を考えるでしょう。しかも今は人手不足に苦しんでいる業界も企業も多くあります。採用市場は売り手市場です。新しい仕事を得ることは比較的容易です。

しかし時代は変化していきます。今のような売り手市場はいつか終わります。景気が悪くなることもあるでしょう。景気が悪くなれば、企業は雇用を控えるようになります。

また企業は売手市場が続けば、人件費が上がり、人を雇うことの負担が大きくなります。企業は出来るだけ人を雇わないでビジネスを行えるようにしようとします。

さらに以前から、将来なくなっていく職業や職種が話題になっています。テクノロジーの発展、機械やロボット、ICTやAIで今よりも人が不要になるからです。

これらのことを考えると、将来、仕事を得続けることは簡単ではありません。

したいことを仕事にすることは良いことです。しかし当然ですが、仕事は誰かお金を払ってくれる人がいるから成り立つものです。

人を雇う会社は、お金を払ってくれる商品を販売したり、サービスを提供して初めてビジネスは成り立ちます。そして、会社は事業を行なうために必要な業務をしてくれる人をお金を払って雇います。言い方を変えれば会社のビジネスに貢献してくれるから賃金を払って人を雇うのです。

もちろん、やりたいことと会社が求めていることが一致すれば良いでしょう。しかし、忘れてはいけません。会社はやりたいことをさせるために人を雇っていないのです。

お金を払ってでも欲しいと思うことを提供できるか？

それがお客様がお店や会社で商品やサービスを買う理由です。会社が人を雇う理由です。

会社を経営していた祖父が仕事に関して私に言った助言は一つだけでした。

人の役に立つことを仕事にしなさい。

あなたがしたいことと同じことをしたい人はあなた以外にも大勢いるでしょう。その大勢の中で、あなたにして欲しいと思ってもらえるでしょうか？そうでなければ、あなたは仕事を得ることが難しいでしょう。

人は生きていくためには稼がなくてはなりません。稼ぐためには、お客様や会社がお金を払ってでもして欲しいことができなければなりません。その能力を身に付け、磨き、向上させなくてはなりません。そしてそれは、実際に仕事をすることでしかできないことです。何の仕事に就くのか？働いているのならば、今の仕事を続けるのか？それとも転職するのか？その決断の全てが、あなたの稼ぐ力に影響を与えます。

お金の健康の基礎は稼ぐ力です。

あなたは将来、稼ぎ続けることができますか？

そのことを考慮してキャリアのことを考えていますか？

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