オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
ストレスは良くないと言われています。しかし避け過ぎるのも良くないようです。
先日、精神科医が書いたレポートを読みました。以前と比べてうつ病など精神疾患の人が増えているそうです。病気にはなっていないけれど精神面で問題を抱えている、精神疾患予備軍と言える人は相当増えているそうです。そして、ストレスへの耐性が弱いことが原因だと書かれていました。
今は、自分らしくがトレンドです。長所を伸ばすこと、ほめて育てることが良いとされます。したいことをして良い、成りたいものに成れると言われて育った世代が増えています。どれも良いことだと思っています。しかし、問題も起こっています。それは、ストレスに弱い人が増えていることです。
多くの若い人が、叱られることはもちろん、否定されたり、批判されたり、自分の意見に反対される経験も少なく、慣れていません。以前と比べて危険やリスクは周囲が排除し、大切に育てられているため、危険な目に遭った経験が乏しいです。昭和の時代ならば、甘やかされている、過保護に育てられていると言われていたでしょう。
実際に社会に出れば、思うようにならないことと直面しなくてはなりません。したくないことをするように言われることもあります。したいことをさせてもらえないこともあります。気の合わない人と付き合わなくてはならないこともあります。頑張っても、思うような結果が出ないこともあります。誰かに邪魔されることもあります。助けて欲しい時に、誰も助けてくれないこともあります。協力して欲しい人が協力してくれないこともあります。これらはどれもストレスを感じることです。
昭和の時代には、必要以上に育て方が厳しかったと思います。理由もなく強制され、反対されました。思うようにならないことが多かった時代です。理不尽に感じることも多いです。親や周囲の大人を冷たいと感じることも少なくありませんでした。
しかし、社会に出れば、本人にとって好ましくないことの経験が意味を持つことになります。ストレスへの対処方法を経験から身に付けることができたのです。言い方を変えると、ストレスへの耐性が強化され、心を鍛えることができたのです。
昭和の典型と言われるような根性論は通用しない時代です。しかし、ストレスを感じるような状況を避け続ければ、ストレスへの対処法も身に付かないです。ストレスへの耐性も弱いままです。
人生は山あり谷ありです。良い時もあれば悪い時もあります。悪い時があってもそこで止まってしまえば、良い時は訪れません。生きていく中で、望ましいことではありませんが、ストレスを完全に回避することはできません。避けるのでなく、うまく処理ができるようになることを目指すほうが現実的です。
谷底で留まっていれば次の高みに辿りつくことはできません。谷が深いからこそ、次の山に上がった時に得られるものも大きくなります。
もし、メンタルが弱い、ストレスに弱いと感じているのならば、心を鍛えることに取り組んでみてはいかがでしょうか?
そのためにストレスを感じる状況から逃げず、立ち向かってみてはいかがでしょうか?
身体のトレーニングと同じように、無理せず、少しずつ強度を上げながら。
オフィス・ビブラビ代表。
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