ビジネスパーソンに大切な三つの健康

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災害時の心の健康


オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

能登半島地震で多く方が被災しています。心の健康を崩している人も多いと思います。

日本は自然災害の多い国です。天災は突然、前触れもなく起こります。住んでいる家は壊れ、電気やガスや水道、通信などのライフラインが使えなくなります。一瞬にして、当たり前の日常が奪われるのです。そして、生活を一転させます。

このような状況に置かれると、人はショックを受けます。不安を感じます。気分は落ち込みます。無気力になります。投げやりになったりもします。強いストレスを感じているので当然です。

被災してしばらくの間、前向きになれないとしても、時間とともに気持ちは落ち着いてきます。そして多くの人が、前向きに考えることができるようになるものです。ただし、それまでの間は、人からの慰めも励ましも受け取れない状況の人が多いです。なので、今、被災者の方にかける言葉は見つかりません。

今、被災し、苦しんでいる人に言えることがあるとしたら、気持ちを吐き出して欲しい、ということです。不安や苦しさ、悲しさを言葉にしてください。それを誰かに聞いてもらってください。

私も阪神淡路大震災を経験しました。当時、私自身も吐き出したい気持ちはありました。しかし、できませんでした。落ち込み、沈んだ気持ちでいる家族を前に、前を向こうと頑張らないといけないと思っていたからです。一種の使命感で頑張れたのかもしれません。

そして、吐き出せないのにはもう一つ大きな理由がありました。私たちよりももっと大きな被害に遭っている人がいました。もっと被害の大きな人がいるのに、私たち程度の被害で泣き言を言ってはいけないと思ったのです。

ただし、かなり無理をしたのかもしれません。後になって、メンタルの不調に悩まされました。被害の大きさは他の人と比較しなくて良いのです。辛さ、悲しみ、不安を吐き出して良いのです。

これは災害時だけでなく、苦境に陥った時も同じです。気持ちを吐き出してみてください。できれば誰か、ただ聞いてくれる人に聞いてもらってください。きっと心の健康を回復するのに役立つと思います。