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自信がないと言う人が少なくありません。自信のない人を励ますことは効果的なのでしょうか?
コンサルタントとして現場のチームと関わっていると、中には自分に自信が持てないと言う人と出会うケースは少なくありません。実際には、管理職や経営者に自分に自信がない人もいます。
一般的に、自信の無さには、いくつか原因があると言われています。例えば、
- 成功体験が乏しい
- 褒められた経験が乏しい
などです。
では、積極的に成功していると伝え、褒めれば自信を持ってもらえるのでしょうか?
実際に自信がないという人から具体的に聞いてみると、人並の成功はしていますし、周囲の人からは一定の評価も得ているケースが多いです。しかし、自分が決めた成功の基準が高いために、成功したと自分では思っていない人もいます。親や会社など、周囲から決められた成功の基準が高く、一般的には成功したと言えることであっても褒められなかったり、かえって叱責された人もいます。
しかし、このように高い目標を持ったり、周囲から求められる目標が高い人は少なくありません。そして全員が高い目標を達成出来ているわけではありません。にもかかわらず、自信を失っていない人も多くいます。
では自信がない人と、自信を失わない人とでは何が違うのでしょうか?
自信がないという人の多くは、本当は十分に能力もあり、結果も出しているのに、自分はダメなのだと自分でレッテルを貼っているのです。そのため、積極的に成功していると伝えたり、褒めても、簡単には言葉通りには受け取ってくれません。しかし、本人が自分に貼っているレッテルを変えなくては自信は取り戻せません。
自分が自分に貼っているレッテル、言い換えれば自己認識を変えることが出来るのは本人だけです。周囲に出来ることは、自己認識を変えるきっかけを与え続けることです。そのきっかけは、先ほどの、積極的に良い結果が出ていることを伝えることと、褒めることです。
自分に自信がないという人の多くは、自分に自信がないと強い口調で言い切ります。自信がないという判断には自信があるように見えます。周囲から見れば、その判断への自信も、自信のうちだと思うのですが、それだけ何度も自分でレッテルを貼り続けた結果なのだと思います。自信を取り戻すには、それまで貼った自分がダメだというレッテルを超える、自分を肯定的に評価するレッテルを貼らなくてはなりません。
ただし、周囲がいくら褒めても、それだけで自信がない人が自信を取り戻すことはありません。まずは本人が自己認識を決めているのは自分自身なのだと認め、受け入れることが出発点になります。このことを本人だけで認め、受け入れるようになるのは簡単ではありません。そこで周囲からの働きかけが助けになります。本人が出発点に立った上で、褒めることで効果が出るのです。
オフィス・ビブラビ代表。
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