ビジネスパーソンに大切な三つの健康

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ローンオフェンダーになるかどうかの境界線


オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

最近ニュースなどで聞くローンオフェンダー。これは心の健康状態の悪化が原因のようです。

先日の首相襲撃事件、以前の私鉄の電車内などであったような無差別傷害事件を起こした犯人はローンオフェンダーだと言われています。ローンオフェンダーには大きく二つの特徴があります。まず、テロ組織の一員でもなく、単独で事件を起こしていることです。そして、挫折や失敗の原因を社会や環境などに求め、攻撃対象にすることです。

人生、思い通りにいかないこともあります。というよりも、私の経験からすると、思い通りにいかないことの方が多いです。頑張っても報われないことも多いです。そんな時は、落ち込みますし、辛いです。しかし、それが現実です。

社会は不合理で、理不尽です。多くの人は、その現実を受け入れます。そして、何とか前を向きます。起こったことは仕方がないです。仕方がないことは仕方がないのです。受け入れた上で、前に進むしかありません。

誰にでも、うまく行ったことや、他人から認めてもらっていることもあるはずです。それを思い出すのも良いことです。しかし、それが難しいこともあるでしょう。そのような時は、認めてくれる人や支えてくれる人がいると助けになります。

中には、うまく行った経験も、他人から認められていることも否定する人がいます。認めてくれたり支えようとしている人がいることを認めなかったり、拒絶する人もいます。そうなるとなかなか出口が見つからないでしょう。

このように出口が見つからなければ、原因となっている、実際には思い込んでいる、社会への恨みや憎しみが増していきます。それでもテロ行為を行えば自分がどうなるか、自分の家族はどうなるか、被害を受けた人はどうなるかなどのことを考えると、実行することを思いとどまるでしょう。

それでも思いとどまれず、この一線を越え、実行に移してしまうのがローンオフェンダーです。心の健康状態が最悪の状態になった結果と言えます。

うまく行かなかったことに囚われ続けるのは心の健康によくありません。うまく行かないことを全て自分のせいだと背負い込むのも心の健康には良くありません。とは言え、うまく行かない原因を社会や周囲の誰かなど他人のせいにしてしまうのも、心が健康とは言えません。

テロ行為に及ぶ状態まで極限になれば、きっと冷静ではないのでしょう。先ほど書いたような実行した時の影響など考えられなくなっているかもしれません。そこまで追い詰められた状態になる前に、心の健康を取り戻すことが大切だと思います。

今は、心の健康を保つのは難しい時代だと思っています。しかし、だからと言ってローンオフェンダーになる人が増えて良いわけではありません。

人はみんな、それほど強くありません。人に頼って良いのです。私は、頼られた時、相手を認め、支えることの出来る人でいたいと思っています。そして私と同じように、誰の周りにも支えたいと思っている人が必ずいます。そのことを忘れないで欲しいです。