オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

ファイナンシャルプランナーとして多くの家計の相談を受けていて分かったことがあります。それは、ほとんどの人が、お金に苦労していて、もっと収入が多ければもっと楽になるのに、と思っていることです。

年収の多い少ないに関係ありません。年収300万円台であっても、2,000万円以上あっても、同じことを言うのです。

なぜでしょうか？

年収の多い家は、はたから見ていていて良い生活、贅沢で優雅な生活をしているように見えます。便利な所の立派な家に住んでいるでしょう。自動車は高級車に乗っているでしょう。持ち物はブランド品など、それなりに高い物を持っているでしょう。食べ物もちょっと良い物を食べ、外食も多かったり、行くお店もそれなりに高い所に行っているでしょう。子供は小さい頃から私立に通わせているでしょう。

うらやましく思うかもしれません。しかし、これらは全てお金がかかるのです。人は良く深いものです。年収が多ければ、それだけ良い生活をしようとします。そして年収が増えれば、それに応じて、いろいろなものにかけるお金が増えていきます。年収が多いと、生活は楽な気がします。しかし実際には、年収が多いだけ、使うお金も多く、決して楽ではありません。

年収が増えた場合も同じです。年収が増えると、我慢していた物を買ったり、したりしたくなります。生活のレベルを上げたくなります。そして収入が増えた分、あるいはそれ以上に使うお金が増えるケースが多いです。結局、年収が増えても生活は楽にならないのです。

年収が多ければ良い生活が出来るでしょう。それはそれで良いことですし、うらやましく感じるかもしれません。しかし、生活のレベルが高いことと生活が楽なのとは、必ずしも同じではありません。生活が楽かどうかは、年収に応じて支出を管理出来ているかどうかで決まります。そして支出は、どのような生活をするかによって決まります。つまり、どのような生活をするかを管理出来るかどうかが、生活が楽か苦しいかを決めるのです。

生活を楽にしたいと思っても、残念ながら収入を増やすことは解決策にはなりません。家計管理のポイントは支出の管理です。生活が苦しい、楽でないと感じているならば、支出遠見直し、どうすれば支出を管理出来るか考えて見ることをお勧めします。