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うつ症状に苦しむ人が増えています


オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

新型コロナ以前から、軽うつなどと呼ばれる症状の人が増えていました。そのような傾向がある中、新型コロナが流行し始めてから、うつ症状の人がさらに増えているようです。

軽うつは医学的に厳密に言えば、うつ病とは診断されないそうです。精神疾患だけでなく、特定の病気だと診断を確定するには不十分なケースは少なくないようです。そこで、疑わしい状態の場合、境界型などと呼ばれる病名が付けられたり、予備軍とされるケースもあります。

軽うつも似ているかもしれません。しかし、うつ病などと確定診断には至らない状態でも、うつ症状はあります。その症状があるために、本人は辛い思いをしています。

病気だと診断されているかどうかにかかわらず、本人には厳しい現実があります。自分に求められていること、しなくてはいけないことが十分に出来ない状況になることが多いです。周囲の人からは、さぼっている、怠けている、やる気がないと思われることが多いです。そのような周囲の目が落ち込ませます。

本人も、出来ない自分を情けなく思い、自己嫌悪に陥りがちです。仕事であれば、同僚などの負担が増えるなど、迷惑をかけてしまいます。迷惑をかけている相手に申し訳ない気持ちが、さらに気分が沈ませるでしょう。何とか気力を振り絞って仕事をこなそうとすると、その後、うつ症状は強くなることも少なくないようです。

中には理解を示してくれる人もいるでしょう。少しは救いになります。しかし、気を遣わせていることでさらに落ち込むこともあるようです。腫れ物に触るようにされると、それはそれで傷付くものです。

誰にでも鬱々とした気分になることはあります。多くの人が多くの場合、それが長く続くことはありません。と言うよりも、鬱々とした気分への対処を行うからです。しかし、最近の状況は、その対処が難しくなっています。

新型コロナ対策として、多くの行動自粛が求められてきました。人と関わる機会が減りました。気分転換になることをする機会も奪われてきました。これが、新型コロナが流行り始めてから、うつ症状で苦しむ人が増えている原因の一つのようです。

自分や家族などへの感染への不安を感じる日が続いています。社会も自分も将来どうなっていくか見えづらいです。当然、不安を感じます。その上、多くのことを我慢しなくてはなりません。人との交流も制限され、孤独感を感じることも増えています。うつになる要因が多い状態が長く続いているのです。

原因が分かったからと言って、うつ状態になるのを避けることは出来ないでしょう。うつ状態から抜け出すことが出来るわけでもありません。それでも、原因を知ることで、何か抜け出すためのヒントが得られるかもしれません。

私自身、何十年もうつ病の家族と向き合ってきました。本人が一番苦しんでいることは分かっています。しかし、そんな苦しんでいる人を見て、向き合う私も辛いです。

私は医師ではありません。しかし、私の経験から、話を聞き、苦しさを共有することが助けになると思っています。そして、気持ちを分け合ったら、少し一歩踏み出すように背中を押すことが、うつ状態から抜け出すきっかけになることがあることも分かっています。

うつ状態に苦しんでいるならば、しっかりと話を聞いてくれる人に、話してみることをお勧めします。そして、周囲にうつ症状で苦しんでいる人がいれば、しっかりと話を聞いてあげて下さい。

不安の多い時代、先の見えない時代、人との交流が難しい時代だからこそ、うつ症状に苦しむ人が増えているのだと思います。せめて人と人との交流を意識して増やすことが大切だと思っています。