オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
お金について考える時、大切なことがあります。それは長期と短期の両方の視点で考えることです。
お金について考える時は、どんな時でしょうか?
多いのは三つです。一つ目は、直近の支払いについて考える時です。
- 何かを買うかどうか考える時
- 学費などを大きなお金の支払いが迫っている時
- ボーナスなどの使い道を考える時
- 直近の支払いが難しい時
などです。二つ目は、例えばマイホーム購入などのように、長期にわたって支払いが必要なものについて考える時です。三つ目は、マイホーム購入の頭金や老後など、将来に向けて必要なお金の準備について考える時です。
実際には、一つ目の直近の支払いについてが中心で、それ以外の長期の視点でお金のことを考える機会のない人が多いです。目の前の支払いは何とかしなくてはなりません。何か欲しい物を考え、買うかどうか考えるのは楽しいことです。一方、長期の視点で考えることは面倒な上に、長期にわたってお金の使い道を縛ることになります。先の楽しみであったり、先のために必要だと頭では分かっていても、後回しにしたくなります。
短期の視点のお金のことは待ったなしです。すぐに対処しなくてはなりません。つまり緊急度が高いのです。一方、長期の視点のお金のことは重要度は高くても緊急度は低いです。
しかし、緊急度が低いものは重要度が高くても低くても、いつかは緊急度の高いものに変わります。これは、時間管理のマトリクスと同じです。特に重要度の高いもので緊急度の低いものを放置していると大きな問題を抱えることになります。誰もが分かっていることですが、お金は急に貯まらないのです。
短期のお金のことは、意識しなくても考えるものです。意識してしなくてはならないのは、長期の視点でお金のことを考えることです。
目の前に欲しい物があるとします。そして、それを買うのに十分なお金が手元にあるとします。短期的な視点では、買うことは可能です。しかし、そのお金は、長期で考えた場合、貯蓄しなくてはならないお金かもしれません。
長期の視点で計画を立てれば、将来のために残さなくてはならないお金が分かります。そして年ごと、月ごとに残し、貯めなくてはならないお金も分かります。計画通り貯めていけば、将来に必要なお金は準備出来ます。
しかし、計画通りにお金を貯めるということは、逆に言えば、今使って良いお金がいくらなのかも決めることになります。欲しい物があり、手元に買うだけのお金があるのに我慢するのは辛いでしょう。しかし、我慢しなければ将来に必要なお金が準備するのに支障が出ます。では、どうしましょう?
長期の視点でお金のことを考え、計画を立てると、このような場面に度々直面します。将来のことを考えれば必要で、安心だと頭では分かっていても、我慢しなくてはならないのは、楽しいことではないでしょう。今の日々を出来るだけ楽しく、気楽に過ごそうと思えば、長期の視点でお金のことは考えない方が良いのです。
しかし、それで良いのでしょうか?私は、今も将来も大切だと考えています。ただただ将来のことを考えて貯蓄のために節約し、我慢するのが良いとは思っていません。
短期、長期両方の視点で考え、計画を立てる方が良いと考えています。大切なのは今と将来とのバランスです。それが、今だけでも将来だけでもなく、今も将来もお金の健康を保つために大切だからです。
オフィス・ビブラビ代表。
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