オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
自分に自信が持てない人が多くいます。そして落ち込み、心が病んでしまう人も少なくありません。
心が病んでいる人の多くは、自分に自信がなく、自己嫌悪に陥っているようです。何事もないように生活している周囲の人は、自信にあふれているように感じられるようです。そして、そのような人たちと比較して劣等感を感じ、落ち込んでいるようです。
自信がなさそうな人や、落ち込んでいる人がいると、多くの場合、アドバイスをしたり、励ましたりします。大丈夫、何とかなる、元気を出そう、頑張ろう、やれば出来る、などです。このような言葉をかけられても、受け入れられません。そして、励まされている自分がさらに情けなく思えることもあります。そしてさらに自信を失い、落ち込んでしまいます。励ましてくれる人を逆恨みしてしまうこともあります。反発してしまうこともあります。正に逆効果です。
誰にでも人と比べて劣っていることがあります。平均的なレベルよりも劣っていることもあります。そして、誰にでも何かなりたいものや何か目指すものがある、あるいは以前はあったでしょう。そのために必要なものに求められるレベルは一般的なレベルよりも高くなるでしょう。その場合、比較する相手のレベルも高いです。そのような人と比較するので、自分が一般的なレベルよりも高くても劣等感を感じるでしょう。
一般的なレベルに到達するために、他の人よりも努力しなくてはならないこともあるでしょう。目指していることを諦めなくてはならないこともあるでしょう。苦しいでしょう。自分のことを情けなく思うでしょう。辛いでしょう。
ところで、普通に生活している人は自分に自信があるのでしょうか?
劣等感を感じていないのでしょうか?
そもそも劣等感は克服しなければならないのでしょうか?
劣等感と言えば、悪い印象があります。しかし、誰もが劣等感を持っています。持っているのが普通です。なので、劣等感は克服する必要はないと考えています。しかし、良い劣等感と悪い劣等感があると思っています。
- 自分が劣っている部分を認め、個性として受け入れる
- 劣っている部分の強化を取り組むテーマと位置付ける
- 自分が優れている部分にも目を向ける
- 自分が優れている部分を伸ばす
- 優れている部分を生かせるところを見つける
は、良い劣等感でしょう。
- 劣っていることがあるからと自分を責める
- 劣っている部分だけを意識する
- 挑戦することを諦める
- 自分の劣等感の反動で自尊心を保つために他の人を攻撃する
は、悪い劣等感と言えるでしょう。
そもそも劣っていると思っていることが優劣ではなく、ただの特徴のこともあります。何事も丁寧にする、と表現すれば優れている点ですが、のろい、と表現すれば劣っている点になります。これは一例ですが、劣っているか優れているかは表裏の関係にあって、状況によって変わるものです。
私も劣っている部分を多く持っています。それがどうしても必要なことは、自分に向いていないと諦めました。しかし、それで自信を失う必要はないと思いました。どうしようもないものは仕方がない、と考えたのです。そして、あることにとっては劣っている特徴も、他のことには優れている点になると気付いたのです。自分の優れている点を生かせるのは何なのかを考えました。そして、自分の劣っているところばかり見ず、自分が持っているものにも注目するようにしてきました。ただそれだけです。
全ての点で優れているスーパーマンはいません。誰でも劣っているところもあれば、優れているところもあります。劣等感は、それ自体は良くも悪くもありません。劣等感自体を克服する必要はありません。ただ、自分には劣っているところがあることを認めるのです。そして、自分には優れた部分もあることも認めるのです。自分の劣っている部分とどう向き合い、どう扱うかが大切なのです。
オフィス・ビブラビ代表。
Vive La Vie はフランス語で「人生万歳!」
ビジネスパーソンの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。